バレンシア地方のパエリアはここが違う! 本場スペイン料理を食べるなら迷わず『アムン』に行け

本場スペイン料理を食べるなら、スペイン・バレンシア地方で研鑽を積んだ実力シェフのスペイン料理店『Amunt(アムン)』はいかか? 『アムン』の主役はなんといってもスペイン郷土料理。なかでも「シーフードのパエリア」は最幸! 米までうまみがたっぷりです。またジビエ料理も用意。そのときどきで獲れた新鮮な肉で作るので、シェフにその日のおすすめを尋ねてみよう。テイクアウトも実施中です。

2021年01月14日
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バレンシア地方のパエリアはここが違う! 本場スペイン料理を食べるなら迷わず『アムン』に行け
Summary
1.スペイン・バレンシア地方で研鑽を積んだ実力シェフのスペイン料理店『Amunt(アムン)』【大井町】
2.スペイン郷土料理と鮮度抜群の肉を使ったジビエ料理を思い切り味わえる!
3.ペアリングも楽しもう! スペインワインは常時100種類以上オンリスト

本場スペイン料理を食べるなら『Amunt(アムン)』がおすすめ!

「好きなイタリア料理店は?」の質問にポンと答えられる人は多くても、「お気に入りのスペイン料理店は?」に即答できる人は少ないかもしれない。

しかし遂に、この質問に対して即座に「この店です!」と答えたくなるスペイン料理店が2020年6月に誕生した。品川区大井町にある『Amunt(アムン)』だ。

同店はカウンター8席、ハイテーブル4席の小柄でアットホームなスペイン料理店。「もっとたくさんの人に本格的なスペイン料理のおいしさを知ってほしい」との想いから、オーナーシェフの恵裕也さんが立ち上げたお店だ。

恵さんは、大学卒業後、イタリア料理店で働き始めたが、大好きなサッカーではいつもスペインのチームを応援している自分を客観視。一転してスペイン料理店での独立を決意。一念発起してスペイン・バレンシア地方へと飛び立ち、現地で1年ほど研鑽を積んだ実力派だ。

スペイン郷土料理、スペインワイン、鮮度抜群のジビエ料理の三本柱!

『アムン』の主役はなんといってもスペイン郷土料理。またその郷土料理に合うスペインワインを100種類以上ラインナップ。さらに鮮度抜群の肉を使ったジビエ料理も同店自慢のメニューだ。

昼休みや仕事帰りにひとりや少人数でふらりと立ち寄る近隣住まいのお客さんがほとんどで、「本格的なスペイン料理を堪能してもらいたい」という想いから、来るたび楽しんでもらえるよう、定番メニューのほかにも季節もメニューも豊富に用意している。

一品目にオーダーしたい「おまかせ前菜盛り合わせ」は、一皿で何杯もワインをおかわりしたくなる

ひとりでの来店でも、デートや友だち同士での利用でも一品目におすすめは、7~8品の前菜を盛り付けた「おまかせ前菜盛り合わせ」(写真上)。定番メニューからそのときどきのおいしいものまで織り交ぜた内容で、これ一皿でもワインがぐんぐん進む。

この日のラインナップは、羊の生乳で作られたスモーキーなチーズ「イディアサバル」、「ボラの白子の燻製」、「イカとじゃがいものアリオリ和え」、「キャロットラペ」、ラタトゥユのような煮込み料理「ピスト・マンチェゴ」、スペイン風オムレツ「トルティージャ」、「ハモンイベリコ」。真ん中の器に入っているのが、「タコのパプリカ煮込み」だ。

店で燻製をかけた白子、ニンイクの香りが効いたアリオリ和えなど、よそではなかなかお目にかかれない一品も多く、単品でおかわりしたくなるものが必ず見つかるはずだ。

季節の野菜とともに提供される臭みゼロのジビエは、栄養豊富でうまみいっぱい

ジビエ料理は、そのときどきで獲れた新鮮な肉で作るので、シェフにその日のおすすめを尋ねてみよう。この日は、「季節の猪のロースト ~チミチュリソース、旬の野菜添えて~」(写真上)。野生の動物のため獲れる場所は一定ではないが、この日のものは長崎県対馬産だ。

丁寧に処理された猪肉は、フライパンで焼き色をつけた後、オーブンでじっくりと中まで火を通していく。「うちは生でも食べられるレベルのものしか仕入れていないんです」と恵さんが教えてくれるが、焼き色の美しさがそれを証明しているよう。冬ならではの栄養豊富な根菜と、パクチーやニンニクが効いた爽やかなチミチュリソースが添えられているので、さまざまな食材の味わいを交互に楽しめるのもうれしい。

余計な脂は落として全面均一に焼き上げた猪肉は、口に運ぶと香ばしくて豊潤な味わい。まずはそのままパクリといただいた後、チミチュリソースとのマリアージュを楽しめば何倍も幸せな気持ちになれる。

ストーリーも楽しい! 本場バレンシア地方で修業したシェフが腕によりをかけて作るパエリア

おいしいジビエで心が満たされた後は、本場で修業した恵さんが腕を振るう「超定番! シーフードのパエリア“パエージャ・マリスコス”」(写真上)で〆てはいかが? パエリアといえば「定番のスペイン料理」というイメージを抱いている人も多いが、実はスペインの中でもバレンシア地方でのみ食べられていたもの。そのため、現地での修業を決めた恵さんは迷うことなくバレンシア地方を目指し、そのルーツともども学んできたのだ。

恵さんによると、パエリアはもともと、日本でいうBBQのような機会に男性が妻を労い、「今日は僕に料理を任せてゆっくり休んでよ」と作っていたもの。米、白インゲン、モロッコインゲンや旬の野菜に、野生のうさぎやカタツムリを加えて一緒に炊き込むのが主流だったが、現在では現地でも一番人気はシーフードのパエリアなんだとか。

炊き込む過程で魚介のだしが染み出るため、完成したパエリアは米までうまみたっぷり。「スペインは“おだし文化”なので、調味料で味付けするのではなく、魚や肉そのもののうまみを楽しめる料理が多いです」と恵さん。同じくだし文化の日本人の口には間違いなく合う一皿だ。

ひとりでも気軽に立ち寄れるから、「ワイン+ちょっとしたつまみ」をゆっくり楽しむのもアリ

こちらは、「ちょっと飲み足りない」と二軒目として利用する場合にもぴったりな「生ハムとチーズの盛り合わせ」(写真上)。カウンター席メインでひとりでも気軽に立ち寄れる同店は、ワイン一杯となにか少しつまみたいときにも重宝すること必至なのだ。

「おひとりで来店されている方にはハーフポーションも対応しますのでお気軽に声をかけてください」と恵さん。ちょうどよい量のつまみなら、安心してワインのおかわりも楽しめるだろう。

こちらのプレートには、モモとふくらはぎの2種の「ハモンイベリコ」、「チョリソ・イベリコ・ベジョータ」のほか、黒ニンニク入りの「アホネグロ」、ローズマリー入りの羊乳チーズ「アルロメロ」、青カビタイプの「バルデオン」の3種のチーズを盛り付け。食べ比べも楽しく、「ちょっとだけ」のつもりが長時間居座ってしまいそうだ。

オレンジワインやロゼも豊富でいろいろ試したくなる!

しかも、クラシカルからモダンまで幅広い味わいのワインがそろっているから、いろんなものを試してみたくなるはず。白・赤ワインはもちろん、オレンジワインやロゼも種類豊富にオンリストされているので、恵さんにおすすめを聞きながら、おいしい料理とのマリアージュを楽しんでみては?

一度訪れたら、リピート間違いなしの一軒だ。なおテイクアウトも実施中。予算に合わせて作ってくれるので、お店に確認してみて。

【メニュー】
・おまかせ前菜盛り合わせ 1,000円/1人前 ※記事中の写真は2人前
・季節の猪のロースト~チミチュリソース、旬の野菜添えて~ 2,800円
・超定番!シーフードのパエリア“パエージャ・マリスコス” 2,500円
・生ハムとチーズの盛り合わせ 1,500円
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。また、価格はすべて税別です。
※営業時間や定休日は店舗にご確認ください。

撮影:佐々木雅久

スペイン料理の店 Amunt(アムン)

住所
〒142-0043 東京都品川区二葉1-7-12 1F
電話番号
03-6822-4481
営業時間
11:45〜14:30、18:00〜23:00
定休日
月曜
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/bd576yeb0000/
公式サイト
https://www.instagram.com/yuyamegumi/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。