いい店にめぐり逢うために知っておきたいこと

【店づきあいの倫理学】店は生きものであり「おいしさ」や「楽しさ」は数値化できない。だから顔の見えない他者からの情報「評価」を比較して店や食べるメニューを決めたりすることは無効だ。その店だけの「固有の身体感覚」のようなものがあり、その場その時の「代替不可能な店側/客側のコミュニケーション」が、その店の真価を決定づけている。「店と客の関係性」をもとに「よりおいしく食べるための店づきあい」の方法とは?

2016年05月30日
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いい店にめぐり逢うために知っておきたいこと
Summary
1.フランスの哲学者・サルトルと店の関係?
2.本当の「口コミ」
3.リアルなネットワーク作りが生む「おいしい」への近道

「一見さんの店」と「情報リテラシー」の関係

新しくオープンした店でも古くからある店でも、本来、飲食店というものは「一見では入りにくい」ものだ。
とくにレストランや割烹料亭、鮨屋など、「値が張りそうな」店は、行って料理そのものや雰囲気が自分に合わなかった場合、相当なダメージが残る。

はっきり言うと「うまいもん屋」だと判断して(思い込んでいて)入った店の料理が、まずくって高かったりした場合などは、誰にどう怒っていいのかココロのやり場すらなくなる。

事実、そんな店が多い。やっぱり知らん店は行かないに限るな。
いや待てよ、人というものはもともと店など知らん状態で世に放り出された存在なのだ。
などと、サルトルは言ってなかったか? というような不条理に見舞われるのだ。

だからこそグルメ誌やタウンガイド、ネット検索があるという「情報収集」に行ってしまいがちだが、ちょっと待ってほしい。
「店の入口」という場合を考えると、「情報リテラシー」は半分当たっているようで当たっていない。

「知らない店」に行く場合は、一番確かなのはやはり「口コミ」だ。
その口コミは「食べログ」のそれではない。
「知っている人」からの情報だ。「知っている」というのは、自分と具体的な顔と顔の関係があり、また店との確かな関係があるという、ダブルの「知っている人」のことである。
一番良いのは「知っている」先輩や友人に、知らない店に「連れて行ってもらう」ことだ。

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