瓶詰のクラフトビールをテイクアウト!? うまさを追求した下北沢の”ビール量り売り専門店”が最高すぎる

2018年06月07日
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瓶詰のクラフトビールをテイクアウト!? うまさを追求した下北沢の”ビール量り売り専門店”が最高すぎる
Summary
1.テイクアウト可能、クラフトビール量り売り専門店が下北沢に誕生
2.全国のブルワリー直仕入れの樽生クラフトビール16~18種類のテイスティング(有料)が可能
3.秘密兵器あり! 泡にもこだわり尽くし、ビールを最高の状態で堪能できる

好みの樽生クラフトビールを、量り売りで持ち帰れる店が下北沢に誕生

クラフトビール人気の定着とともに、あちこちで見かけるようになったクラフトビール専門のビアバーや、ブリューパブ(醸造所に併設されたパブ)。
だが2018年3月22日、下北沢にオープンした『TAP&GROWLER』はクラフトビール量り売り専門店だという。

場所は、小田急小田原線・京王井の頭線の下北沢駅北口から徒歩3分。少しわかりにくい場所だが、道に面して置いてあるA型看板『TAP&GROWLER』を見つければ、目的地はすぐそこである。

実は、店主の金井圭司さんの前職は不動産関係。ビール好きが高じて「自分好みの最高にうまいクラフトビールを作りたい」と思うようになったが、製造免許取得には年間6,000l(リットル)の製造見込量が必要。

そんな中、アメリカのポートランドにはクラフトビールの量り売りの店があることを知り、約1年間の準備期間を経てこの店をスタートさせた。「ほとんど前例がない業態なので、税務署に理解してもらうのが大変でした」と苦笑する。

おいしさを逃がさず瓶詰めできる、ビール専用瓶詰めマシン

一見、ビアバーのようだが、業種は “酒販店”。基本的には、金井さんが選んだ16~18種類のクラフトビールを常備し、店内で樽から瓶に詰め変えたビールをお客に持ち帰ってもらうシステムだ。

「持ち帰り用ビール」は、最初にボトルを購入するシステム。ボトルの価格は32オンス用(写真上・左/約900ml)が1,350円、64オンス用(同右/1,800ml)が1,860円。それにキャップ代が30円かかる。ボトルとキャップは洗って保管すれば何度でも使用可能だ。

例えば32オンス用なら、初回はボトル代(1,350円)+キャップ代(30円)+ビール代(1,490円~)で合計2,870円~。2回目以降はボトル代とキャップ代がかからないので、ビール代1,490円~だけとなる。

カウンター奥に目をやると、なにやら怪しい機械が異彩を放っている。実は、このSF映画の転送装置のようなマシンが、ビールの瓶詰めにはかかせない。
ロシア製の機械で、瓶内の空気を二酸化炭素・窒素混合ガスに入れ替え、圧を加えながらビールを瓶詰めできるのが特徴。これは、瓶詰めの際に起こる、酸化を防ぐために重要なのだという。

ビールはどれも、その場でテイスティング可能。テイスティング料金は1/2パイント(285ml)690円~とリーズナブルだ。

さっそくテイスティングを開始。以前、常陸野ネストビールの「ホワイトエール」を飲んでおいしかったという話をしたところ、同じくフルーティな香りが楽しめる「みちのく福島路ビール Weizen」をすすめられた。

フルーティな香りのなかにスパイシーさが感じられる爽やかな味わいで、最初の1杯にぴったり。
さらに日本酒も好きと伝えたところ、金井さんがにんまり嬉しそうな表情で出してくれたのが、『大山ブルワリー』の「大山Gビール 八郷」。
ヨーロッパ産麦芽をベースに、酒米「山田錦」をブレンドしたビールで、爽やかなほろ苦さの後に日本酒のようなやさしい甘みがふんわり広がる。

最後に飲んだ「いわて蔵ビール 三陸牡蠣のスタウト」は、牡蠣を殻ごと入れて醸造した黒ビール。磯の香りがほのかに感じられ、それがロースト麦芽の香ばしさと見事に融合。重層感のある複雑なうまみに、思わずうなってしまった。

窒素を混合! ホップのアロマをプラス! 次々に秘密兵器登場

「いわて蔵ビール 三陸牡蠣のスタウト」の味わいをさらに引き立てているのが、ねっとりと舌にからみつくようなに濃密な泡だ。
これは、通常ビールを注ぐのに使う二酸化炭素に窒素をブレンドすることでできる泡。二酸化炭素と窒素との粒子の大きさの違いで生じる対流を利用し、時間をかけて自然発生させているため、絹のようになめらかな舌触りになるうえ、泡持ちもいい。

種類によっては、炭酸ガスだけのほうがおいしく感じられるビールもあるので使い分けているそうだが、窒素をプラスする場合は、75%、60%、20%と3種類に分けて泡の口あたりを細かく調整している。

窒素をプラスした「いわて蔵ビール 三陸牡蠣のスタウト」(写真上)
通常のビールと違い、気泡が”上から下に”落ちていく不思議な眺めに、目が離せなくなる。

瓶詰めマシンの隣にあるのは「ランドル」という、ビールにホップやフルーツなどのアロマをプラスする装置。あくまでも「テイスティング」でありながら、ここまで手を尽くして最高の状態を堪能させてくれる姿勢に、感動してしまう。

周囲は飲食店だらけ。持ち込みフードの選択肢はむしろ豊富!

唯一惜しいのが、酒販店であるが故に、フードがナッツ程度しかない点。そこで、フードの持ち込みを自由にしたところがおもしろい。駅からの道中にある『フライドポテト専門店Robson Fries』でテイクアウトしてから来店する人が多いそうだ。

また、店内に貼り紙があるハンバーガーショップ『EIGHT BURGER's TOKYO』からデリバリーしてもらうこともできる。さらに店の並びには、鶏のから揚げ専門店『極鶏.Bar 下北沢店』や焼き鳥店『ちちんぷいぷい』がある。むしろつまみには困らない環境である。

きっかけはポートランドだったが、金井さんは「昔、とっくり持参で日本酒を買っていたなじみの酒屋のような、地元密着型のクラフトビール店を作りたかったんです。最高にうまいビールを、店だけでなく家で家族や友人たちと楽しんでもらいたいと思っています。」と語る。

これからの季節は、バーベキューパーティの手土産にも喜ばれるだろう。
こんな素敵な店が地元にある下北沢の方々が、うらやましくてならない。

【メニュー】
持ち帰り用ビール 32オンス/1490円~、64オンス/2890円~
テイスティング用ビール 1/2パイント 690円~
ナッツ(4種類) 各400円
※価格はすべて税込

TAP&GROWLER

住所
〒155-0031 東京都世田谷区北沢2-33-6 飯嶋ビル1F
電話番号
03-6416-8767
営業時間
平日18:00~24:00、土・日・祝日15:00~21:00
定休日
月曜
公式サイト
https://www.craftbeers.tokyo/

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。

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