ときに罵詈雑言で飲食店を斬る友里征耶が褒めたイタリアンとは?

2016年02月29日
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ときに罵詈雑言で飲食店を斬る友里征耶が褒めたイタリアンとは?
Summary
1.80年代後半から愛される本格イタリアン
2.洗練された優しい料理
3.ディナーの料理予算は10,000円ほど

先代シェフ(平田氏)がこの地にオープンしたのはバブル時の後半、1980年後半であったと記憶しております。
90年になってからはじまったイタリアンブーム(イタリア人スタッフを擁して入店してくる客に「ボナセーラ」と大声をあげさせて女性客を釣る営業戦略が当たった)前ですから、当時はイタリア料理と自称していた「キャンティ」や「シシリア」、「アントニオ」くらいしかなかったのではないか。

本場の料理がなかった時代から愛される店

いずれも日本人向けというか、本場イタリアの地元料理とはかけ離れた友里で言うところの「なんちゃってイタリアン」でありますが、そのような未成熟な日本イタリアン業界にフレンチ界から転身した先代シェフは先見の明があったということでありましょう。

しかしこの「クチーナ・ヒラタ」も、最近になってようやく注目されてきたイタリア各地の郷土料理とは一線を画す、よく言えば日本にほどよくアレンジされたイタリア風料理、はっきり言えば「平田料理」であります。

コテコテの郷土料理が好きなイタリアン好きも、「キャンティ」しか知らない年配客にも受け入れられる、万人受けする料理。
現在は平田夫妻から町田シェフと寺田マダムが引き継いでおりますが、「平田料理」とサービスは健在であります。

オープン当初と違ってかなり前からメニューが存在しておりますが(以前はマダムの口頭による料理紹介のみ)、料理価格は記されておりません。でも支払いは明細が記された明朗会計。

頼む前菜の種類によって変わりますが、パスタ、メインと3皿では1万円前後。ワインも1万円前後のものが揃っています。

定番のトリッパのトマト煮込み、青唐辛子と浅つきのスパゲッティ、冷製カッペリーニ キャヴィアのせ、仔牛のカツレツミラネーゼ、オッソブーコはぜひ試していただきたい一品。
いやその他の料理も洗練された優しい料理でオススメです。

<価格>
青唐辛子とあさつきのスパゲッティ1,600円
トリッパのトマト煮込み2,400円
オッソブーコの白ワイン煮込み3,800円
ワインはボトル4,500円~(グラスワインも豊富)
※価格はすべて税・サ別

クチーナ ヒラタ

住所
東京都港区麻布十番2-13-10 エンドウビル3F
電話番号
050-5484-5071
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
営業時間
月~土
ディナー 18:00~24:00
(L.O.22:30)
定休日
日曜日
※月曜が祝日の場合は休み
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/n6v96e1x0000/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。