13品3500円で贅沢ざんまい!稲庭うどんで〆るコースが最強コスパ、神田の郷土料理店『最上 楽農園』

東京はいろんな地方の料理を楽しめる都市だが、ここへきてさらに郷土料理への注目度が高まっている。東京・神田の『最上 楽農園』は、秋田県の稲庭うどんと山形県の郷土料理が楽しめる和食店として人気だが、料理がおいしいだけでなく、リーズナブルなのに超充実した内容のコースがあることも人気の理由だ!

2021年12月22日
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13品3500円で贅沢ざんまい!稲庭うどんで〆るコースが最強コスパ、神田の郷土料理店『最上 楽農園』

地方のおいしい料理を思う存分味わいたい――。そんな願いをかなえてくれる郷土料理のお店が東京・神田にある。秋田名物の稲庭うどんがウマい店『最上 楽農園』だ。

しかも、山形の郷土料理もさまざまに楽しめるだけでなく、〆の稲庭うどんを含む全13品の「紅花(べにばな)コース」は何と3,500円という驚きの値段なのだ!

秋田名物も山形郷土料理も単品での注文もOK

もちろん、稲庭うどんをはじめとする単品メニューでの利用もOK。コース料理で会食するお客をはじめ、気軽にランチや夕食を楽しんでいくお客も多い。

また週末には家族での来店も多いというが、平均的なレストランのテーブル配置と比べてかなり席間が広めにとられているので、家族水入らずの時間をリラックスして堪能できそうだ。

入口から一番遠いテラス席であれば、全面ガラスの窓に面しているのでさらに開放的な気分で食事できるだろう。

13品3,500円のコースは山形の名産品を少しずつ味わえる盛り合わせからスタート

おすすめは何といっても13品3,500円の「紅花コース」。数々の山形の郷土料理と〆の稲庭うどんから構成される内容だ。

しかも、いろんな料理をちょっとずつ食べられるうえ、一つひとつの料理はとっても繊細。揚げ物などの重たいメニューがほとんどないため、女性や年配の人でも最後までおいしく楽しめるのもうれしい。

「紅花コース」1皿目は、「だだちゃ豆」「しそ巻き」「玉こんにゃく」「山形さくらんぼ鶏のボイル」「もずく酢」が盛りつけられた一皿(写真上)。

山形県庄内地方の特産品「だだちゃ豆」(写真上)は、通常の枝豆と比べて濃厚な味わい。豆の甘みまでしっかりと楽しめるうえ、二日酔い防止にも効果が期待できる食材とされるため、一品目としてまさにうってつけ。

コク深い味噌をしその葉で巻いて油で揚げた「しそ巻き」(写真上・奥)は、主に東北地方で作られているものだが、『最上 楽農園』のしそ巻きは山形県最上地方特有の甘辛い味が特徴的だ。ほどよく味が染みこんだ「玉こんにゃく」(同・手前)は、山形県の県民食。プリプリの食感がヤミツキになる一品だ。

抗酸化作用のあるさくらんぼの果汁を餌として与えた「山形さくらんぼ鶏のボイル」(写真上)は、ジューシーでやわらかな肉質がなんとも心地よい。

うまみが染みこんだホクホクの里芋にほっこりさせられる「山形牛のいも煮」

2皿目は、大きくカットされた根菜がたっぷり入った「山形牛のいも煮」(写真上)。山形牛のうまみが鍋いっぱいに広がっているため、ホクホクの里芋が一層味わい深く感じられる。しかも、こんにゃくにもしっかりと味が染みているのに、だしは澄み切っていてスッキリとした味わい。身体にやさしく染み入るおいしさだ。

続いては、「わらびの胡麻和え、わらびのピクルス」(写真上)。2種類の味の食べ比べが楽しい一皿だ。ちなみに、取材日は初夏に採集して塩蔵しておいたものを使用しているが、山菜のシーズンには採れたての山菜を使ったメニューを供しているそう。

ふっくらやわらかな「山形さくらんぼ鶏」はいろんな調理法で楽しめる

こちらは「山形さくらんぼ鶏の昆布〆」(写真上・左)と、季節の一品である「きのこのマリネ」(同・右)。

マリネには、やまぶしたけ、とびいろまいたけ、まいたけ、えのき、ぶなしめじが使われているが、はじめの2種類のきのこは食べたことがない人も多いのではないだろうか。

いずれも山形県ではよく食べられているきのこで、お店の人に、どれがどのきのこかを尋ねてみるのもいいかもしれない。

次の一皿は、「山形さくらんぼ鶏の網焼き」(写真上)。ボイル、昆布〆に続いて3品目となる山形さくらんぼ鶏が主役のメニューだが、同じ鶏でも調理法によってこんなにいろんな味わいを楽しめるのかとうれしくなってしまう。塩と柚子胡椒のシンプルな調味料ゆえ、素材本来の味がよくわかるのもポイントだ。

山形伝統野菜を使った自家製の「赤かぶ漬け」や「いぶりがっこ」は店頭で販売も

〆の前の口直しとして登場する「漬物盛り合わせ」(写真上)も、山形の郷土食が強い一皿。

山形県最上郡大蔵村産の伝統野菜「赤かぶ」を使って店で手作りした「赤かぶ漬け」と「いぶりがっこ」の盛り合わせで、どちらも店頭で購入も可能なので、食後におみやげとして購入していくのもいいかも。

〆の「稲庭うどん」もデザートも、お腹いっぱいでもするする入る

お待ちかねの「稲庭うどん」(写真上)は独特の歯ごたえが魅力。約350年の歴史を持つ稲庭うどんは、麺作りの全工程が手作業で行われているため、熟練の技に惚れ惚れさせられてしまう。

きゅっと締まった細麺はつるっとしたのど越しで、あっという間に平らげてしまうこと必至。サクサクの天かすとも相性抜群なので、食感の組み合わせを楽しんでみてほしい。

食後のデザート「ソフトクリーム」(写真上)は、牧場のソフトクリームを彷彿とさせるなめらかな舌触り。濃厚かつクリーミーで、子どもから大人まで大好きな味わいだ。

日本酒もワインも山形産をオンリスト

なんとも充実している紅花コースだが、さらにうれしいことに、なんと飲み放題を付けても5,600円とお手頃。世界的ワインコンクールで金賞を受賞した「高畠ワイン」の赤・白や、東北最古高の酒造「小屋酒造」の地酒も楽しめる店なので、いろんなシーンで活用できること間違いなしだ。

【メニュー】
・紅花(べにばな)コース 13品3,500円
だだちゃ豆/しそ巻き/玉こんにゃく/山形さくらんぼ鶏のボイル/もずく酢/山形牛のいも煮/山菜の一品/山形さくらんぼ鶏の昆布〆/季節の一品/山形さくらんぼ鶏の網焼き/漬物盛り合わせ/稲庭うどん/ソフトクリーム

※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格はすべて税込です。

撮影: 登坂未来

最上 楽農園

住所
東京都千代田区内神田3-24-5 エッサム神田ホール2号館2F
電話番号
050-5486-5576
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
営業時間
月~土・祝前日
11:00~21:00
(L.O.20:30、ドリンクL.O.20:30)
定休日
日曜日
祝日
その他(2023年9月9日)
その他(2023年9月16日)
その他(2023年9月30日)
年末年始(2023年12月29日~2024年1月4日)
◆◆ 2・3月の臨時休業について ◆◆ スタッフ不足のため、誠に勝手ながら、2・3月の土曜日は臨時休業させていただきます。ご来店を予定されていたお客様には、大変ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご理解いただけますよう、お願い申し上げます。
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/8g97ykzk0000/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。