『四ツ谷一餅堂』の肉汁あふれる「胡椒餅」にハマる人続出! 台湾人も太鼓判を押す台湾グルメ専門店

台湾で人気の朝食・軽食・屋台グルメの店『四ツ谷一餅堂』をご紹介。同店は、台湾夜市の名物「胡椒餅(フージャオピン)」の焼き窯を持つ店。焼きたての胡椒餅がおいしすぎて熱狂的なファンが多いのだとか。また台湾で定番の朝食メニュー「焼餅(シャオピン)」や台湾風卵サンド「焼餅夾蛋(シャオピンジャーダン)」も食べたい! 場所はJR中央線・丸ノ内線・南北線の四ツ谷駅から徒歩5分ほどのところ。軽食にどうぞ。

2020年12月03日
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『四ツ谷一餅堂』の肉汁あふれる「胡椒餅」にハマる人続出! 台湾人も太鼓判を押す台湾グルメ専門店
Summary
1.台湾で人気の朝食&軽食の専門店『四ツ谷一餅堂』が四ツ谷にオープン!
2.窯焼き「胡椒餅(フージャオピン)」は、東京初のタンドール窯で焼きたてを提供
3.モーニングタイム限定の台湾風卵サンド「焼餅夾蛋(シャオピンジャーダン)」も必食

四谷の路地にオープン早々、在日台湾人が殺到したカフェ

台湾発祥のタピオカドリンクの大流行の後、注目を集めているのが台湾風の朝食メニューだ。東京初の台湾伝統豆花専門店『東京豆花(マメハナ)工房』(淡路町)、その姉妹店『東京豆漿(ドウジャン)生活』(五反田)を筆頭に『台湾式朝御飯 喜喜豆漿 (キキトウジャン)』(雑色)などが女性を中心に人気を集めている。

2020年10月19日、四ツ谷にオープンした『四ツ谷一餅(イッピン)堂』は、日本では珍しい台湾夜市の名物「胡椒餅(フージャオヒピン)」の焼き窯を持つ店。焼きたての胡椒餅や、台湾で定番の朝食メニュー「焼餅(シャオピン)」を求めて、オープン直後から在日台湾人たちが殺到している。

『四ツ谷一餅堂』があるのは、JR中央線・丸ノ内線・南北線の四ツ谷駅から徒歩5分ほどのところ。新宿通りを新宿方向に歩き、左に曲がった路地で、向かいには鯛焼きの老舗店として有名な『わかば』がある。

店内もテラス席も、木材をふんだんに使っていて木の香りがただよう。どこにいてもくつろげる、温かみのある雰囲気だ。

カウンターで注文し、番号札を渡されて席で名前を呼ばれるのを待つシステム。作りおきをしないため、焼きあがりのタイミングによっては20分ほど待つこともある。写真上、台湾から取り寄せたプレートに書かれている言葉は、「会計が先」という意味。

スパイシーな肉汁があふれだす! 『四ツ谷一餅堂』の「胡椒餅」

「胡椒餅」(写真上)とは、八角や胡椒などをブレンドした台湾独特のスパイシーな豚肉だねをパンに似た生地で包み、ナンを焼くような専用の窯で焼いた料理。中国ウイグル地方などの西アジアで、遊牧民が牛肉や羊肉を小麦粉で練った皮で包んで焼いたものがルーツといわれ、やがて中国・福州へ伝わり、肉まんの原型となった「葱肉餅(チョンロウビン)」へと進化。福州から台湾へ渡った移民によりさらに進化し、現在の「胡椒餅」が生まれたといわれている。

今、窯から出したばかりの焼きたてをさっそくいただく。2つに割って具が姿をあらわした瞬間、五香粉と胡椒の香りがパッと広がる。熱々をかぶりつくと表面の皮はパリッとしていて香ばしく、中はもちもち。ゴロゴロと大きめに切った肉からはスパイシーな肉汁があふれだし、胡椒のさわやかな香りが鼻に抜ける。これはやみつきになること間違いなしだ!

これまで50回以上も台湾に訪れたことのあるオーナーの浅古崇之(あさこたかゆき)さんが、台湾中の胡椒餅を食べ歩き、一番日本人好みの味だと感じた台湾南部の嘉義(かぎ)市の店の味をイメージしているそうだ。

調理を担当しているスタッフはもともとパン作りの達人で、浅古さんが現地の胡椒餅の味や食感を伝えたところ、驚くほど忠実に再現したという。

浅古さんがこだわったのが、現地と同じように焼きたてで提供できる窯(写真上)。「日本でタンドール窯のシェアトップの業者さんに頼みこみ、胡椒餅専用に改造したもので焼き上げています。平焼きタイプのオーブンよりも高熱で包まれるため、パリっとサクッと仕上がりますし、ナンのように張り付けて焼くため、窯に張り付いている部分などは香ばしくカリっとするんです」(浅古さん)。

窯の温度はナンより100℃くらい低い250℃前後。15分ほどかけてじっくり焼いて「胡椒餅」の完成だ。

オーナーは、「胡椒餅」と台湾に惚れこんだ試食販売員派遣業の社長

オーナーの浅古さんは、もともと百貨店やスーパーなどに試食販売員を派遣する人材サービス会社の社長。15年間で50回以上は台湾を訪れ、「胡椒餅」の看板を発見したら飛び込んで食べるという旅を重ねるうちに、いつか「日本で胡椒餅の店を出したいと思うようになったという。
「台湾は親日家が多く、やさしい気質の人が多いので、私のように旅行で楽しい思い出ができて好きになる人が多いですよね。新型コロナウィルスで台湾に行けない今、身近に感じて欲しいと思い、この店を開きました」(浅古さん)

店を開いたもうひとつの理由は、本業である派遣業がコロナの影響で依頼件数が減っているため、接客の達人であるスタッフたちの働ける場所を創造したいと考えたこと。
「いわば、私の趣味にスタッフを無理やり巻き込んでの出店です(苦笑)。幸い、みんな笑顔で働いてくれているのでちょっと安心しております」(浅古さん)

スタッフ一番人気の朝食メニューの味の秘密は、台湾マヨネーズと台湾醤油

さて、胡椒餅と並んでスタッフに大人気の朝食メニューは、「焼餅夾蛋(シャオピンジャーダン)」(写真上)。細長く伸ばして胡麻をまぶした生地を窯で焼いたパイ風の「焼餅(シャオピン)」に、卵焼きをはさんだもので、自家製台湾マヨネーズと、日本では入手困難な台湾産とろみ醤油が隠し味だ。

デリケートで香ばしいパイ生地に包まれている卵焼きは淡い塩味のみ。卵そのもののストレートな味を、台湾風マヨネーズの甘み、台湾しょうゆの甘じょっぱさが最高に引き立てている。この店に来たら絶対に食べて欲しい一品だが、朝食メニューのため、提供時間は11時までなのでご注意を。

台湾人のお客さんに一番人気なのが、こちらも台湾の定番朝食メニュー「鹹豆漿(シェントウジャン)」。台湾風の塩味の豆乳スープで、ラー油のある・なしを選べる。汲み豆腐のようにとろとろの食感の豆乳に干しエビやザーサイ、ネギ、中国風揚げパンの油条(ヨウ ティァオ)などの薬味がからまり、まさに食べるスープ。滋味深い味わいで、ほど良い食べごたえもある。

浅古さんは、「ぜひ一度、無糖のプレーンで味わっていただきたい」という。聞けばスタッフの一人の実家が豆腐店を営んでいることから、良質の国産大豆100%を仕入れることができ、それを台湾の豆漿より濃いめの仕上がりにしている。確かにプレーンで味わうと、豆の香りと甘さがはっきりとわかる。

注ぎ足し放題のお茶と素朴なお茶菓子で、長居大歓迎!

店内では、ピーナツの餡を小麦粉で包んで焼き上げた「花生餅」(ホアシェンピン)、台湾南部・嘉義市の名物スクエアクッキー「方塊酥(ファンカイスー)」、紫芋やカボチャの餡が入った球形のパイ「酥(スー)」などの台湾のお茶菓子も販売。台湾茶の真骨頂といもいえる銘茶といっしょに、ゆっくり楽しめるのも、『四ツ谷一餅堂』の魅力のひとつ。

台湾茶で一番のおすすめは、ジャスミンや蘭(ラン)に似た華やかな香りと爽やかな味わいで日本人に人気の高い「翠玉茶(スイギョクチャ)」(写真上)。注文すると、蓋付きのガラスマグに茶葉を入れて渡してくれるので、カウンターの右端にある給湯器で自分でお湯を注ぐスタイルだ。蓋をして1~2分蒸らしたら、中の茶こしを取り出して蓋に置く。自分で何度でもお湯を注ぐことができるので、何杯でも好きなだけおかわりができるというメリットがある。

「台湾の茶館に行くとテーブルに小型のやかんが置いてあって、それで自由にお湯がさせるようになっているので、みんな時間を気にせず、ゆっくりお茶を楽しんでいるんです。そんな雰囲気を少しでも味わってもらえればと思いました」(浅古さん)
実際、お茶だけで本を読みながら何時間も過ごすお客さんも少なくないのだとか。

冷たいお茶は、たっぷり入ったボトルで提供。

地元の人に愛され、スタッフが楽しく働けて、台湾と日本の交流の場になるのが願い

今の第一目標は、四ツ谷の街の方々に愛されるお店になること。「オープン前の段階からご近所の皆様には当店に興味を持っていただき、また優しく接していただき感謝しきれないほどです。まだあわただしい毎日ですが、できれば自分にとって家族のような存在である従業員が、楽しく仕事ができるような環境を整えていきたい。そして、台湾と日本の交流の場に育てていきたいですね」(浅古さん)。

スタッフの皆さんと浅古さん(写真上)。

朝食タイムには台湾人を中心に多くの人で混雑するが、午後はゆっくりした時間が流れる。女性客に混じって、一人で訪れる男性客も目立ち、台湾フードのカルチャーが静かに着実に根付いているのを感じた。

【メニュー】
胡椒餅 450円
焼餅夾蛋(シャオピンジャーダン) 300円 ※販売時間は11:00まで

豆漿
鹹豆漿(シェントウジャン) 500円
豆漿(トウジャン) 300円
紅茶豆漿(コウチャトウジャン) 400円

茶菓子
「花生餅」(ホアシェンピン)、紫芋酥(ズーユースー)など300円
「方塊酥(ファンカイスー)」「花生酥(ホアシェンスー)」は3個で 250円

お茶
翠玉茶(スイギョクチャ) 500円

四ツ谷一餅堂(よつやいっぴんどう)

住所
〒160-0004 東京都新宿区四谷1-17-8
電話番号
03-5639-9292
営業時間
8:00~18:00
定休日
日曜日、月曜日、木曜日
公式サイト
https://www.facebook.com/%E5%9B%9B%E3%83%84%E8%B0%B7%E4%B8%80%E9%A4%85%E5%A0%82-101922088325143/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
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