「五反田」は日本酒の新聖地!全国78蔵の美酒と旨いつまみが揃う『曲宴あぎ』で驚きのペアリングを体験

利き酒師、一級フードアナリストの資格をもち、大の日本酒好きとして各メディアで活躍中のフリーアナウンサー・あおい有紀が、選りすぐりの和酒のお店を訪れ、お店とお酒、人の魅力に迫る!
#和食×日本酒 曲宴あぎ

Summary
1.日本酒の新しい聖地、五反田に登場。『和酒バールAGI(あぎ)』が展開する2号店『曲宴あぎ』
2.コンセプトは「Farm to table」。繋がりのある生産者の“顔の見えるおいしさ”
3.全国78蔵元のお酒を均一価格で。メンチカツ×燗酒など、驚きのペアリングに感動!

自他共に認める日本酒好きのフリーアナウンサー「あおい有紀」が“和酒”の魅力を発信!

いまや空前の和酒ブーム! 日本酒や焼酎、日本ワインなどの“和酒”が楽しめるお店が急増している。けれども本当においしい魅力的なお店は? そのお店のお酒や料理はどう楽しめばいいの?

利き酒師、焼酎利き酒師、一級フードアナリストなどの資格をもち、大のお酒好きとして各メディアで活躍中のフリーアナウンサー、あおい有紀さんが自分の足で探し歩いた「とっておきのお店」を訪れ、選りすぐりのお酒と料理を実際に味わいながらじっくりとその魅力に迫ります。

日本酒バルのパイオニア的存在『和酒バールAGI』が開いた2号店は、どんな店?

こんにちは。あおい有紀です。
今回ご紹介する店『曲宴あぎ』は、2019年1月にオープンした新店です。といっても、前回の恵比寿『KIRAZ』に続く“日本酒バル”の先駆け的存在、2011年から営業を続ける五反田の『和酒バールAGI(あぎ)』が手がける2号店。私が昔からよく通っていた1号店は「一期一会」をコンセプトに、マイナーな銘柄も含めさまざまな日本酒を気軽に楽しめるバルですが、こちらは落ち着いたテーブル席で、お酒とお料理がゆっくり味わえる佇まいです。

大崎広小路駅から徒歩1分。稲穂ととっくりの看板が目印です。

さあ、中にご案内しましょう。

店内は木目を使って、落ち着いた和モダンな雰囲気。私はたいてい仲間とテーブル席を利用しますが、カウンター席も魅力的。冷蔵ケースとの距離が近く、お酒のラベルを眺めながらお店の方と話すのも楽しそうです。

生産者の思いが伝わる、全国78蔵の日本酒と選りすぐりの食材

店主の平見浩志さんは全国の蔵をめぐって、生産者とつながりを持たれています。お店のコンセプトは「Farm to table(ファーム トゥ テーブル)」。しっかりと生産者の顔の見えるお酒と食材を紹介したいという思いは、お酒が90mlで500円均一という設定にも表れています。「味わいや生産者のストーリーなど、価格以外の部分を見て選んでほしいと思って」と平見さん。全国78蔵の生産者さんの顔を思い浮かべながら、お酒をセレクトしている平見さん。肉や魚、野菜などの食材も、実際に話をしてしっかり繋がりができた生産者から直接仕入れています。メニューにも生産者一つひとつのこだわりが紹介され、心惹かれます。

では、人気のメニューとそれぞれに合うお酒をペアリングしていただきましょう。

一品目は「炙り和牛リブロースの肉じゃが」(写真上)。広島県産なかやま牧場の大きく立派な霜降り牛で野菜が覆い尽くされた、ユニークな盛り付けのひと皿。お肉の下からゴロっと1個まるごとのジャガイモに、ニンジンや玉ネギが現れます。インパクト抜群ですね。

合わせたお酒は福島県『花泉酒造』の「花泉 上げ桶直詰め 純米無濾過生原酒」。40℃のぬる燗で出していただきました。2017年のものを、お店で1年熟成させたそうです。
最初にお酒だけを味わってみると、酸味をしっかり感じます。骨格はしっかりしながらも、熟したフルーツのような香りもして、優しく丸みのある口当たり。甘みやうまみもしっかりあって、余韻が長いですね。

お料理とお酒を一緒に味わってみましょう。
おいしいですねー。お肉の脂身やじゃがいもの味わいをやさしく包み込みながらうまみを引き立たせてくれますね。一緒に味わうことで、お料理のコクが深まり、うまみも増します。この「花泉」を温めると酸がしっかり立ちますが、サシの入ったお肉の脂を流してくれるので、口の中が軽くなる。お料理とお酒とのバランスがとてもよくなる組み合わせですね!

サクサクのメンチカツに、どぶろくのお燗? さらに隠し技も登場

二品目は「手作りメンチカツ~特製オーロラソースで~」(写真上)。お肉に続いてパワフルな揚げ物です。千葉県の多古町の銘柄豚「ジェリービーンズ元気豚」を使ったジューシーなメンチカツに、ソースとケチャップ、マヨネーズを合わせたオーロラソースをかけてあります。

揚げたてのサクサクを味わいましょう。肉肉しい、身の詰まった高級なメンチカツです。お肉と一緒に入っている、シャキシャキしたキャベツの甘みもいいアクセントですね。

メンチカツには2種類のお酒を合わせていただきました。
まずは長野県『湯川酒造店』の「十六代九郎衛門 純米吟醸 活性にごり生原酒 スノーウーマン」。盃に顔を近づけると、香りが華やか! こちらのお酒も酸がしっかりあって、シュワっとした微炭酸を感じます。それでいてうまみやコクもありますね。これは食欲をそそりそう。

メンチカツと合わせてみましょう。うん。一緒に味わうと、とろみのあるにごり酒特有のテクスチャーがソースと一体化して、お料理のソースの一部になる。ビールを合わせるのとまったく違う、あとを引く組み合わせです。普段メンチカツにはビール! という方にも一度試してみていただきたいです。

もう一種類は、福岡県『山口酒造所』の「鶯印のどぶろく」です。こちらは60℃までお燗をしてから少し温度を下げて出していただきました。とろりとした口当たりに、とろみと甘みが感じられます。ちょっと甘いかな? と思っていたら、こちらにはなんと、レモンの搾り汁をプラスすることをおすすめされました。

あー、レモンを搾って飲んでみると、一気に爽やかさが増して、また違う印象になる! 私はこっちのほうが好きかな。これをメンチカツと合わせると、レモンのクエン酸の酸味が加わり、ソースとレモンをかけて味わっているよう。お酒のうまみが、お肉のうまみを引き立たせてくれるので、ぴったりの組み合わせなんです。韓国のマッコリを飲みながら焼肉を食べているような、そんな感覚を思い出しました。
「どぶろくとレモンの相性はすごくいいんです」と平見さん。お店のオリジナル、日本酒のレモンサワーにも、メンチカツがとても合うそう。そちらも今度ぜひ試してみたいです。

締めの土鍋ごはんにも、日本酒を。ほっこりするペアリングで癒されて

3品目は土鍋で炊いた炊き込みごはん「干物の土鍋御飯」(写真上)です。
「ハイパー干物クリエイター・藤間氏謹製」という塩サバの干物を香ばしく焼き上げてから、会津産のコシヒカリと一緒に炊き上げます。干物作りに徹底的にこだわるという藤間義孝さんは、魚に日本酒を加え、完全天日干しで仕上げていることから、日本酒通に知られた存在。私は日本酒の居酒屋さんで藤間さんの干物をいただく機会は多いのですが、炊き込みごはんは初めて。楽しみです。

全体をほぐし混ぜてからいただきます。ごはんの粒が立っていておいしい。ごはん自体に味付けをしすぎていないところに、サバの存在感が際立ちます。バランスがちょうどいいです。この干物の味を生かすため、ごはんの味付けは控えめにされているとのこと。

合わせたお酒は山形県『米鶴酒造』の「米鶴 生酛純米」。このお酒をぜひ合わせてほしいという、平見さん一押しの組み合わせです。こちらは常温で出していただきました。これはぬる燗? 常温かな? という絶妙な温度。温度が下がらないように、酒器だけ少し温めてあります。そんな心配りもうれしいですね。
ひと口含むと、やさしい口当たりです。お米のうまみはしっかりありつつも、生酛純米によくある“ひね感”がほとんど感じられません。「もともとやわらかい酒質のお酒を造る蔵なのですが、今年の2019年は酵母を変えてあります。吟醸酒に使う6号酵母を使って、やわらかい生酛純米にさらに透明感を出した品のあるタイプに仕上がっています」と平見さん。

土鍋ごはんと合わせてみましょう。わぁ……、口の中で、お米の甘みがふくらみます! お米とお米ですから合わないはずはありませんが、このお酒はお米の味わいをより引き立たせてくれます。お米の存在感が立ってきますね。さらに、サバの香りやうまみと調和しながら、口の中を満たしてくれます。これは幸せな気分になりますね。締めなのにお酒がまた進んでしまいそう。一般的には、締めのごはんとお酒は合わせないようなイメージがありますが、このお酒はぜひ、ご飯ものと合わせて食べてみていただきたいですね。

こちらの酒器は「香酒盃(こうしゅはい)」。有田焼の窯元のグループがお酒の香りをテーマに開発されたもの。器のカーブに沿って香りが立ち上がり、対流するように計算して設計されているそう。『曲宴あぎ』では酒器はすべて香酒盃を使っています。いろいろな色やデザインがあって楽しいんですよ。

新しいお酒の「聖地」でお客さまに楽しんでほしい

平見さんが五反田に1号店をオープンされた2011年は、まだ日本酒の需要は少なかった時代。開店の3日後に東日本大震災が起きたことから、苦労しながらも東北を応援しようと、同業の仲間とともに東北の地酒を紹介し続けてきたそう。日本酒のお店も徐々に増えてきて、今や五反田はツウが集う日本酒の“聖地”として、お酒好きに知られるようになってきました。
「今後もこの街を日本酒で盛り上げていきたいです」と平見さん。昔から通ってきた私としてもうれしいです。五反田ではしご酒ができるような企画もよさそうですし、日本酒の楽しさを広げるお手伝いができればと思いました。近いうちにまたお邪魔いたしますね!

編集協力:糸田麻里子(フードライター・エディター)
撮影:佐々木雅久

【メニュー】
日本酒(グラス)90cc/500円、180cc/1,000円、360cc/2,000円
サントリー ザ プレミアムモルツ MASTER’S DREAM(山崎原酒樽熟成)」800円
シトラス酒(山の井) 600円
炙り和牛リブロースの肉じゃが 1,600円
手作りメンチカツ~特製オーロラソースで~ 900円
本日の土鍋御飯 2,200円(※価格はその日の魚により変動します)
料理長特製 じゃこ山椒のTKG 700円
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格はすべて税別です

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※『dressing』プレミアム読者限定の読者プレゼントあり※

『曲宴あぎ』平見さんに、dressing読者へプレゼントをご用意いただきました。
特典をゲットして、あおい有紀さんおすすめの店『曲宴あぎ』の料理とお酒を堪能しましょう!

※取材時にいただきましたご来店時特典は、2019年7月31日(水)まで有効です。

ご来店時特典は…! (続きは「今すぐ続きを読む」へ)

曲宴あぎ

住所
〒141-0031 東京都品川区西五反田1-23-7 五反田シティトラストビル1F
電話番号
03-6417-9855
営業時間
ランチ11:30~14:00、ディナー17:00~0:00
定休日:不定休
公式サイト
公式ページhttps://www.facebook.com/kyokuenagi/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。

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