京都は海外からの旅行客向けの宿泊施設が増えている。富小路通三条下ルの『ピースホテル三条』は古い旅館をリノベートし、各国の旅行者が楽しめるホテルとなった。その地階にある『DRIP&DROP COFFEE SUPPLY』というカフェはかなり興味深い。
京都の最先端。インターナショナルなカフェ
自家焙煎の豆が主体。まずは豆を選ぶ。次にフレンチプレス、ペーパードリップ、エアロプレスと抽出法まで選択するという。
この日はオリジナルブレンドをペーパードリップとチョイス。そこにドーナツも加えた。コーヒーは非常にバランスのいい酸味と苦味。ドーナツを食べるとやや苦味を感じるので、食べ物と飲み物の相性について無意識に考えさせられる。
店内は、とてもすっきりした空間で真ん中に大きなテーブル、カウンター、二人がけのテーブルなど用途によって座る場所も多彩なのがありがたい。
シメにエスプレッソをキュッといくのもオススメ。
様々な使い方ができ、京都の街の基地として活用できそうな感じだ。
DRIP & DROP COFFEE SUPPLY (ドリップアンドドロップコーヒーサプライ)
- 電話番号
- 075-231-7222
- 営業時間
- 11:00~22:00
- 公式サイト
- http://www.drpdrp.com/
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
京都ならではの中華料理とは?
かつて『鳳舞』という石造りの立派な建物の中華料理店があった。
香辛料を余り使わない京都独特の中華料理を提供していた。そこを懐かしむファンも多く、そこで働いていた料理人が『鳳舞楼』という店名でブライトンホテルのそばに店を構えた。
のれんには「京都中華料理」と堂々と書かれている。献立を見ると件の店を知る人には古い記憶が蘇ってくるだろう。
古老豚(すぶた)と鶏の唐揚げ、焼売、炒飯を頼む。
古老豚には、豚肉は最近では珍しいパイナップルやライチ、キュウリが入る。
蜂蜜を思わせる甘みにフルーツの酸味が加わることでバランスの良いあじわいとなってる。
炒飯のパラパラ感もさることながら、舌を刺激するような旨みが連続してやってくる。
なによりも、あの『鳳舞』の皿が使われていることに嬉しさがこみ上げてきた。
鳳舞楼 (ホウマイロウ)
- 電話番号
- 075-555-5568
- 営業時間
- 11:30~14:00、17:00~L.O.21:00
- 定休日
- 定休日 火曜
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
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八坂の塔の足元でいただくユニーク割烹
京都でずっと注目している和食の一軒が八坂の塔近くにある『修伯』。ご主人の吉田修久さんはフランス料理を学んだ経験もあり、常になにか面白い料理ができないかと考える。
最初に登場した皿は、まさにバーニャカウダだ。
お造りも、生はもちろんのこと、塩辛にしたり、ご飯と合わせたモノがあらわれたりと様々。
八寸もきれいに盛り込むだけではなく、この日も朝堀りのタケノコを、まずはエキスを飲ませるなど、発想がユニークだ。
焼物は4種類から2つ選ぶことができる。
アワビと毛ガニのクリームコロッケはアワビの旨みと毛ガニのコクが一体となって非常にインパクトがある。タケノコと牛肉のすき焼きも贅沢な味わいだった。
このように、吉田さんは他の割烹とは異なるアプローチを続け、食べる側を刺激してくれるのだ。
京料理 修伯
- 電話番号
- 050-5487-3985
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 12:00~13:00
(入店)
18:30~19:30
(入店)
- 定休日
- 月曜日
※祝日の場合は営業
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
鶏の違いを知る食べ比べ
『くちばしモダン』という焼鳥屋がある。なんといっても、ここの特徴は600日飼育のひね鶏、60日の若鶏、京赤地鶏など数種の鶏が味わえることだ。600日には驚きである。訊くと「宇治のほうで育てています」とのこと。またひね鶏なのに固くないのにも驚いた。
ひねはソリレスとボンジリのセット(数量限定)、つくねを食べる。さすがの飼育日数ゆえ身のしまりは当たり前だが、繊維の濃密感や歯を入れたときの炸裂感などが半端ではない。つくねは、黄身とおろしで味わいの変化が楽しめる。地鶏のせせりやもも肉などは、食べたときの肉汁の溢れ具合が想定外に大量であった。
小さな炭床にむかってひたすら焼き続ける姿が頼もしく写った。
くちばしモダン
- 電話番号
- 050-3312-7595
- 営業時間
- 18:00~23:30(L.O.23:00)
- 定休日
- 不定休日あり
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
イタリアンから“オルト”料理へ
三条衣棚下ルの『リストランテ オルト』が全面リニューアルし、リストランテを外し『オルト』となった。
ドアを開けるとカウンターに吹き抜けである。以前の店を知っていると、その変貌振りに「えっ、違う店にきたみたい」という感想を漏らすにちがいない。スタッフの男性も「前の店を忘れてしまいそうです」と話してくれた。それに伴い料理のスタイルも一変である。
前菜のサラダカブ、鳥節の泡などいきなりアヴァンギャルドな料理が届く。
続く新玉のパンナコッタでは、日本酒の徳利や猪口が使われる。ホタルイカの料理は山葵のアイスクリームや白魚のフリットなどが添えられ、ホタルイカの食べ方に新たな地平を見たというと大げさか?
焼く前のパン生地を見せてくれ、それをオーブンで入れること約15分で見事なパンが焼きあがってくるなど、愉しみにも満ち溢れている。これほどまでの変化は稀有だ。
「前からやりたいことを集めていて、それを今、表現しているのです」とシェフ。
もう、ここはイタリアンではなく『オルト』の料理となった。
今回も京都で新たな取り組みをしているラインナップとなった。
※門上武司さんのスペシャルな記事『恥をかきたくない人のためのオトナの京都の遊び方【うつわ編】~何度通っても常連になれない貴方のために~』はこちら
ORTO(オルト)
- 電話番号
- 075-212-1166
- 営業時間
- 12:00~13:30、18:00~20:30(ともに最終入店)
- 定休日
- 定休日 月曜、他不定休有
- 公式サイト
- http://orto-kyoto.jp/
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
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