味は3種のみ。けれどすべて異なる形の自家製麺の気鋭のラーメン店
立春も過ぎ、暦の上では春の到来である。確かに春の香りを感じさせる頃となってきた。
久しぶりにラーメンを食べたくなり、円町近くの『山崎麺二郎』にでかけた。ここは、らーめん、塩らーめん、つけめんの三種類しかない。そしてすべて自家製麺である。くわえて、三種類とも麺の形状が異なるのだ。
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らーめんは細麺、塩らーめんは平打太麺、つけめんはもちもち太麺となる。それはスープとの相性を考えてのことだ。らーめんはすっきりした鶏スープと和風ダシをミックスした味わい。
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あっさりしているのだが、食べ進むにつれうま味が口の中にじんわり広がってゆく。そこにコシのある細麺がうまく絡んでいるのだ。
スープのクリアさ。それに呼応した麺の完成度の高さには驚きと感激を味わうこと必至である。
<メニュー>
らーめん 650円
塩らーめん 750円
つけめん 700円(麺大盛+100円)
山崎麺二郎 (ヤマザキメンジロウ)
- 電話番号
- 075-463-1662
- 営業時間
- 11:30~14:00、18:00~22:00
- 定休日
- 定休日 月曜
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
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世界の「俵屋」の天ぷら「点邑」が麩屋町の一軒家に
京都はもちろんのこと世界にも名を知られた『俵屋』という名旅館がある。そこが営む天ぷら屋『点邑』。昨年秋、御幸町から麩屋町に移転。一軒家の見事な建物である。2階のカウンターに座る。ここの天ぷらは店長の小林さんが「京都ならではの仕事をしたいと思っています」と話されるように、食材の楽しみも大きな魅力となっている。
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この日、「寒いですから、丸のお椀で身体を温めてください」と出されたすっぽんの椀物は、濃密な味わいと生姜が効いており身体の芯から温まる一品であった。
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もろこなど少し料理が出たあとに天ぷらが続く。海老の甘みも秀逸、バチコやウニなども加わり『点邑』ならではの味わいである。東京とは趣向の違う天ぷらの味わいを堪能していただきたい。
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点邑(テンユウ)
- 電話番号
- 075-212-7778
- 営業時間
- 11:30~13:30、17:30~21:00
- 定休日
- 定休日 火曜
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
旅人に薦めたい京都の朝食
京都の朝食。コーヒー店の朝食が楽しい。烏丸通りから高辻を西に入ったところの『高木珈琲店 高辻本店』の朝食は充実だ。
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この日は9時に入ると、店内はほぼ満席状態。地元の人たちや観光客で賑わっている。シンプルなAセットにした。厚切りトーストにスクランブルエッグ、ソーセージ、ポテトサラダにコーヒーがついて680円とお値打ち価格だ。コーヒーもたっぷり入っているのがうれしい。厚切りトーストにもしっかりバターが塗ってあり、このコクとコーヒーの相性が見事である。
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新聞をじっくり読む人や、グループで盛り上がるテーブルや一人静かに朝食を味わう人などが混在し、皆がこの場を自在に使いこなしている感じがする。旅先でこのような場所ができればありがたいと思う。旅人にも推薦の一軒である。
タカギ珈琲 高辻本店
- 電話番号
- 075-371-8478
- 営業時間
- 7:00~19:00(日曜は18:00閉店)
- 定休日
- 不定休
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
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お値打ちの京弁当
昼は北山通りの一本北にある『乃し』という割烹にした。ここの2段重の弁当は、何度も食べたことがあるが、内容と値段のバランスがいいので、誰におすすめしても喜ばれる。
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2段重にご飯と汁物、デザートがついて2,700円。知り合いの料理人も「あの手間と仕事の内容から考えると、ホントにようやってはると思うわ」との弁である。下の段には造りと焼き物。この日の鱒の幽庵焼きも見事な味わい。上の段にもぎっしり料理が詰まっているのだ。ご飯はむかごご飯で、粘りとコクにほっくりした感じがいい。
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乃し (ノシ)
- 電話番号
- 075-702-7733
- 営業時間
- 12:00~13:30、17:00~20:30
- 定休日
- 定休日 月曜
- 公式サイト
- http://r.goope.jp/noshi
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
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京都で復活して10年の超人気店
夜は、岡崎の『京、静華』という中華料理とした。店主の宮本静夫さんは、かつて浜松で『静華』という超繁盛店を経営されていた卓越の料理人。55歳で一旦店を閉じ、北京の料理学校で一年間再び中華料理を学んだ後、京都で小さな店を開いたのが10年近く前のこと。以来、創作意欲は全く衰えることなく、いまだに走り続けておられる。
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この日も「シラサ海老の卵白炒め、青梗菜のソース」という白と緑の色鮮やかな料理が登場した。
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また「うずらの四川風」では、唐辛子を上手く使い、辛味と爽やかさを感じることができた。蕪と甘鯛の料理なども、京都にこの店があるからこその発想といえる。
「古典を勉強しておくと、必ず役に立つときがやってきます」と淡々と語られる宮本さんの言葉は、限りなく貴重である。なんど食べても飽きることなく、いろいろな料理がサーブされる『京、静華』には是非ともおでかけあれ。
※門上武司さんのスペシャルな記事『恥をかきたくない人のためのオトナの京都の遊び方【うつわ編】~何度通っても常連になれない貴方のために~』はこちら
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京、静華 (キョウセイカ)
- 電話番号
- 075-752-8521
- 営業時間
- 17:30~20:30(入店、要予約)
- 定休日
- 定休日 月曜(臨時休あり、年末年始は要問合せ)
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